目次
無職でも配偶者ビザを取得する方法
配偶者ビザ取得を甘くみてはダメ!
ここでは、当時は日本で無職だった私が外国人夫の在留資格を取得できたので
その時のことを書いていきたいと思います。
ロシアや他の外国の国に比べれば、非常に許可が下りやすい日本のビザですが、
「大丈夫だろう」と安易に考えてはいけません。
「配偶者ビザに落ちてしまった!」という声は意外にも多いです。
「行政書士に頼んだ方が確実なのでは・・・?」
そう思われるかもしれません。
意外と入国管理局は「行政書士に頼むなんて、何かやましいことがあるのか?」と疑い、
不利になるという噂もあります。
自分たちの結婚は自信を持って真実の愛で結ばれたもの(なんか書いていて恥ずかしいけどw)
と思うならば、堂々と自分の力で完成させましょう!
※2015年のことなので多少異なる点があります。
※ここで私がした対策の効果の真否は不明ですので、参考としてご覧頂ければと思います。
外国に住んでいて日本へ移住することになった理由
私たちは2014年にロシアで結婚し、2015年に夫と共に日本へ生活の場を移しました。
ロシアで一緒に生活するために、ロシアで一時滞在許可
(РВП=разрешения на временное проживание)を取得する為に申請をしましたが、
取得できなかった為日本で生活することになりました。
(詳しくはこちら:帰省時にРВП再申請するか否か Будем ли мы снова подавать заявление на РВП?)
当時の状況
ロシアと日本の往復生活の時に私は仕事を辞めました。
ロシアで結婚し、生活する予定でした。
既述のとおり日本で生活することになったので、
夫の日本の配偶者ビザを作るために一旦私だけ日本に帰国することになりました。
日本人の配偶者の在留資格を取得する為に必要な書類
外国人のパートナーに日本のビザを取得するには、以下の書類を用意する必要があります。
【在留資格認定証明書交付申請(日本人の配偶者)】
○「申請人」とは,日本への入国・在留を希望している外国人の方のことです。
1 在留資格認定証明書交付申請書 1通 PDFファイルはこちら
2 写真(縦4cm×横3cm) 1葉
※ 申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
※ 写真の裏面に申請人の氏名を記載し,申請書の写真欄に貼付して下さい。
3 配偶者(日本人)の方の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
※ 申請人との婚姻事実の記載があるもの。婚姻事実の記載がない場合には,戸籍謄本に加え婚姻届出受理証明書の提出をしていただきます。
※ 発行日から3か月以内のものを提出して下さい。
4 申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書 1通
※ 申請人が韓国籍等で戸籍謄本が発行される場合には,お二方の婚姻が記載された外国機関発行の戸籍謄本の提出でも差し支えありません。
5 配偶者(日本人)の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書(1年間の総所得及び納税状況が記載されたもの) 各1通
※ 1月1日現在お住まいの市区町村の区役所・市役所・役場から発行されます。
※ 1年間の総所得及び納税状況(税金を納めているかどうか)の両方が記載されている証明書であれば,いずれか一方でかまいません。
※ 入国後間もない場合や転居等により,お住まいの区役所・市役所・役場から発行されない場合は,最寄りの地方入国管理官署にお問い合わせ下さい。
※ 発行日から3か月以内のものを提出して下さい。
6 配偶者(日本人)の身元保証書 1通 PDFファイルはこちら
※ 身元保証人には,日本に居住する配偶者(日本人)になっていただきます。
7 配偶者(日本人)の世帯全員の記載のある住民票の写し 1通
※ 個人番号(マイナンバー)については省略し,他の事項については省略のないものとするようお願いします。
※ 発行日から3か月以内のものを提出して下さい。
8 質問書 1通 PDFファイルはこちら
※ 平成29年6月6日に様式を改訂しています。新様式による提出をお願いします。
各国語版はこちら
9 スナップ写真(夫婦で写っており,容姿がはっきり確認できるもの)2~3葉
10 392円切手(簡易書留用)を貼付した返信用封筒
※ 返信用封筒には,あらかじめ宛先を記載して下さい。
11 その他
(1) 身元保証人の印鑑
※ 上記6には,押印していただく欄がありますので,印鑑をお持ち下さい(提出前に押印していただいた場合は結構です。)。
(2) 身分を証する文書等 提示
※ 上記(2)については,申請人本人以外の方(申請が提出できる方については,こちらのページを参照して下さい。)が申請を提出する場合において,申請を提出できる方かどうかを確認させていただくために必要となるものです。
※ このほか,申請いただいた後に,当局における審査の過程において,上記以外の資料を求める場合もありますので,あらかじめ,ご承知おき願います。
留意事項
1 提出資料が外国語で作成されている場合には,訳文(日本語)を添付して下さい。
2 原則として,提出された資料は返却できませんので,再度入手することが困難な資料原本等の返却を希望する場合は,申請時に申し出て下さい。
(引用:法務省HPより。http://www.moj.go.jp/ONLINE/IMMIGRATION/ZAIRYU_NINTEI/zairyu_nintei1.html)
在留資格認定証明書交付申請書について
ここには職業を書く欄がありますので、
在留資格を申請し、許可が下りるまでは外国人配偶者は仕事を辞めるべきではありません。
(日本の配偶者が無職ならなおさら!)
また、日本への過去の渡航歴を書く場所があります。
日本に来たことがないと不利になると言われてます。
申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書について
原本を持参してください。
ロシアの結婚証明書は原本を無くすと大変なことになるので、
提出する時に「要返却」と説明しました。
配偶者ビザを申請する前に外国で入籍したことを役所に届け出ておく
外国で結婚をしたら、3ヶ月以内に日本の役所へ届出をする必要があります。
日本でも入籍の手続きをすれば配偶者ビザを申請する際に提出する戸籍謄本にも
婚姻の事実が記載されます。
海外からでも日本の大使館を経由して届け出が可能です。
ロシアで結婚された方はこちら:在ロシア日本大使館HP
提出の際に必ず翻訳したものも必要です。
日本の場合はロシアみたいに面倒なナタリウス(公証人)翻訳証明は必要なく、
本人が翻訳できるのでかなり楽です。
↓ロシアの結婚証明書
画像引用:http://ktovrazvode.ru/zaklyuchenie-braka/foto-svidetelstvo-o-brake-kak-vyglyadit.html
自分で翻訳文書を作成したら
「原文と相違無い」と日付と署名を自筆で書いて原本と一緒に日本の役所へ提出します。
(翻訳会社でやってもらう場合は翻訳会社が証明書翻訳の形式で渡してくれると思います。)
この時も必ず「原文は返却お願いします。」と伝えて下さい。
配偶者(日本人)の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書
この証明書を出す前に税金は全て支払っておきましょう。
もしも滞納があれば許可はおりません。
配偶者(日本人)の身元保証書
ここで日本人の配偶者の職業を書く欄があります。
私は無職でしたので、保証人ですが「無職」と書きました。
質問書
こちらを見て頂ければ分かりますが、かなりプライベートなことを書かないといけません。
日本人同士の場合では絶対にありえないような、この質問書。
恥ずかしいなと思いながら、結婚までに至った経緯を書かなければいけません。
例えば、文書の・・・
結婚に至った経緯(いきさつ)についてお尋ねします。
② 初めて会ってから(紹介により知り合われた方は,紹介されたいきさつ
から)結婚届を出されるまでのいきさつを,年月日を示しながら,できる
だけ詳しく記載してください。
なお,行数が足りないときは,適宜の用紙を使用し記載していただいて
結構です。また,説明に関連する写真・手紙や国際電話の利用などを証明
するものを添付されても結構です。引用:http://www.moj.go.jp/content/001226222.pdf
(※太字加工は私によるものです)
太字の部分「行数が足りないときは,適宜の用紙を使用し記載していただいて結構です。
また,説明に関連する写真・手紙や国際電話の利用などを証明するものを添付されても結構です。」
これは・・・「適宜の用紙を使用しなさい」「添付しなさい」ということです。(笑)
私は「別紙のとおり」と記入して、別に文書を長々と作成しました。
そして付き合っていた時の手紙や写真、スカイプの記録など恥を忍んで添付しまくりました。
審査している方はどんな顔でそれらを見ていたのだろうか・・・(;^ω^)苦笑
スナップ写真
これは2人の結婚が両家同意でされているものなのか確かめる為だと言われています。
なので、結婚式の時の家族の皆で映った写真を用意します。
結婚する2人と両家の家族が映っているものが望ましいです(出来るだけ笑顔w)。
国際結婚というのは2人だけでなく両国の家族の協力が必要になります。
周りの協力が得られないと、困難なことはたくさんあります。
日本で生活していけるかどうか、それを見られています。
日本人の配偶者が無職ならば、「理由書」を作成すべし!
私は保証人でありながら、無職であった為、
日本で夫と2人で生活できるということを証明しないといけませんでした。
・理由書
+添付書類:
・日本人の妻の残高証明書(UFJ)
・外国人夫の残高証明書(ズベルバンク)※翻訳文書も添付
・外国人夫の給与証明書(夫のロシアでの元職場で発行)※翻訳文書も添付
・外国人夫の学位証明書(日本語の学位)※翻訳文書も添付
・理由書
なぜ、在留資格を申請するのか?
今なぜ無職なのか?
無職でも生活できる理由は?
→例)両親の家に住むので家賃がかからない
→例)十分な貯金がある(添付書類で証明)
→例)日本人の配偶者の就活状況
→例)外国人夫が日本語が堪能なので、日本でも仕事に就くことが出来る
(日本語学科卒業などの学位があれば、その証明書のコピーなどを添付する)
等々。
証明書をつけて説得力があり、見やすい文書を心がける。
というのを出来る限り証明して説得していく事が大切です!
分からないことがあれば、入国管理局に直接問い合わせる!
入国管理局:地図から検索から申請書を提出する入国管理局を調べて
問い合わせてみてください。
どういう書類が必要かも教えてくれます。
日本人の配偶者が無職である場合は
私は銀行の残高証明などを提出しましたが、
自分の両親にも保証人になってもらう方法などもあるそうです。
そちらの方が多いかもしれませんね。
私は出来るだけ親に迷惑かけないように・・・
と銀行の残高証明書等で対応しました。
(;*_*)最初はかなり結婚に反対されていたので、色々と頼みにくかったのもあります。
「後日、両親に電話がかかってくる」という噂は本当だった
本当に2人が両親の同意のもと結婚がされているか確かめる為に
日本人の配偶者の両親に入国管理局から電話がかかってきます。
これは事前に「入国管理局から電話があるかもしれないから、必ず電話に出てね!」など
伝えておく必要があります。
私の両親にも電話がありました。
質問は簡単に私たちの結婚についてのことを知っているか等聞いてきただけだそうです。
(実際に私が電話に出たわけではないので、詳しくは分かりません)
許可が下りるまで約1カ月ほどかかると言われているが・・・
許可が下りるまで通常1カ月ほどかかると言われていますが、
私たちの場合は、あれだけ頑張って書類を作成したおかげかかなり早かったです。
あまり覚えていないのですが、2週間も経ってなかったと思います。
証明書を夫のいるロシアに送り、
夫が在ロシア日本大使館で手続き後に日本へ。
かなりスムーズでした。
超ストレスフルだったロシアの手続きとは大違いでした。
その後の私たち
日本人の配偶者の在留資格を夫が取得してから4年。
この記事を書いたきっかけは夫の確定申告書を作成している時に
在留資格を申請した時の書類のデータをたまたま見つけたので、
記憶を掘り起こして記事にしてみました。
日本での私たちの生活は最初は本当に大変でした。
私は当初、「日本で家族(私たち夫婦)を支えていくのは私なんだ」というプレッシャーに押しつぶされそうでした。
また、夫はブラックバイトのせいで体を壊してしばらく働けなくなったりしました。
(参考:日本企業の非情さに耐えかねて、自分でビジネス Не терпя жестких условий труда в японских фирмах, открываем свой бизнес.
外国人が大変な仕事をするっていうのは日本だけじゃないですが。)
それでも、もう4年も経つと
夫は日本でいかに居心地よく生活していくかを習得していったような気がします。
自分の仕事を持つことができ、
最初は結婚反対だった私の両親とも冗談を言い合う仲になったり、
行きつけのお店が出来たり、
日本でもロシアンコミュニティに参加したり、
日本人やロシア人の友人ができたり、
日本に来ている外国人と仲良くなったり、
夫がいることで一人では日本で体験できなかったような
楽しい思い出がたくさんできました。
私は私でプレッシャーに押しつぶされそうになっていたのに、
今では一児の強い母となりました。
ロシア人に限らず、何人でも・・・この記事が
これから日本で外国人配偶者と頑張っていこうと考え、
日本人の配偶者の在留資格を申請される方の参考になれば幸いです!