ようやく、「搭乗拒否された航空券代分を取り戻す戦い②」を書くことができます。
搭乗拒否され、ロシアに帰れない年末年始から始まって、搭乗拒否された航空券代分を取り戻す戦い①を書きました。
約5ヶ月経過し、ようやくこの戦いに終止符を打つことが出来ました(;´Д`)長すぎるわぁ
結論から申し上げますと、
航空券代、無事に返金してもらえました!
当然、トータルではマイナスとなりますが、航空券代を返してもらえたことは本当に良かったですが、やや脱力感。
簡潔に経緯をまとめると…
①ロシア人夫とロシア帰省の為、日本からロシアの往復航空券を中国南方航空で購入。(安かったんです。。)中国の武漢で乗り換えがありました。24時間以内のトランジットならロシア人はビザは免除されるハズだったので、ロシア人夫用に中国ビザは作りませんでした。
②当日、チェックイン時に「ロシア人はビザ*が要るので搭乗できない」と拒否される。中国領事館「ビザは必要ない」、中国南方航空「ビザは必要」と認識が違った。※トランジットビザを作ったが、トランジットビザでもダメだと言われる、トランジットでも武漢ではロシア人は観光ビザが必要だと。
③航空券代の返金は不可だと言われる。
ちなみに、日本人の私は乗ろうと思えば飛行機には乗れました。日本人は15日以内であれば中国の観光ビザは免除されます。
航空券代の返金の為にやったこと
争点:
mytripや航空会社は”ロシア人の武漢でのトランジットは24時間以内でもビザが必要で、さらにトランジットビザではなく観光ビザが必要だ”と通知する義務があったのでは?
ネットでこの情報にたどり着くのは困難でした。事前に多くのロシア人はこのことを知ることが出来ず、また、多くのロシア人がこの便で搭乗拒否されました(この中でも、搭乗できたロシア人もいたとのことでした)。
①mytripとの交渉
mytripとの交渉は英語だったので、久しぶりに英語を使ったので精神的にしんどかったです。
mytripは外国に会社があるため、営業時間が限られていたことで、飛行機が飛ぶ直前に繋がらずにキャンセルも出来なかったので最悪でした。
当然、飛行機が飛んでしまうとキャンセルも困難になってしまいます。
mytripは当初、オペレーターが「返金には応じられない」を繰り返すばかりで対応してくれませんでした。
mytripにメールを送ってみるも返事が無い。
②中国南方航空との交渉
中国南方航空に事情を説明し、mytripが返金に応じてくれないので、協力して欲しいと相談したところ、以下の回答。
中国南方航空「日本人の○○様(私)は飛行機に乗ろうと思えば乗れたので返金できないが、ロシア人の旦那様の方は返金に応じます。」
中国南方航空「ただ、お客様から、mytripに中国南方航空がロシア人の分は返金に応じるようにお伝え願えますか。」
(;´Д`)私から言わないといけないのね。。と、いうことでオペレーターだと全然話を聞いてくれないので、
メールでCCに中国南方航空を入れてmytripに連絡。一応、mytripのオペレーターにも電話して伝えたが、上まで伝わっているのか謎だった。
③楽天カードとの交渉
①、②の後、mytripから長らく連絡がなかった為、航空券は楽天カード経由で購入していたので、最後の策として楽天カードと交渉してみました。
支払いに納得できない場合は「異議申し立て」という方法があります。・・・これが効果がありました。
(「異議申し立て」を行う上で、まずは返金処理のシグナルが楽天カード会社に来ているかも確認してください。)
異議申し立ての流れについて教えてください。 | 楽天カード:よくあるご質問
楽天カードに電話で全て事情を説明しました。
しばらくすると、「異議申立書」が送られてきます。
これに記入し、証拠のメール文やe-ticketなど、出来るだけ多くの証拠資料を集めて添付しました。
詳細を言うと・・・
楽天カードに夫分の航空券の返金のシグナルは届いていた、とのことでした。
しかし、航空券の変更分がキャンセルされておらず(「当日中に処理したので、無事にキャンセルされた」とmytripオペレーターが言っていた)請求されていたので、こちらを「異議申し立て」を行いました。
結果として、夫の航空券+なんと(変更手数料は返金されなかったが)私の航空券代が戻ってくることとなりました。
そっちの方が有難いので、結果としては満足です。変更手数料分は謎ですが。
航空券代が無事に返金されて思うこと
最後に、mytripの上層部の方からメールがありました。かなり対応遅かった。。(´ー`;)
そのメールでは、「こちらにはそういった義務は無いが、今回は(夫分の)返金に応じます。」といった内容で
「こちらは出来るだけの対応をしたのに、お客様(私)が抗議したことには残念だ」という風に記されていました。
「格安航空券会社はビザに関することに対して通知義務はなく、お客様が事前に確認しておくべきだ。」
これがmytripの主張でした。なんだか、私がクレーマーみたいに書かれていて、とても残念でした。
どの道、中国領事館と中国の航空会社の主張が違った為、事前の対応は不可でした。
それでも、返金してもらうにはmytripにしてもらわなくてはならなかったので、戦いの最後はmytripに対して申し訳ない気持ちも出てきていました。
要するに私も夫もですが、mytripもロシアと中国の国際関係事情に巻き込まれただけでした。
今思えば、中国領事館と航空会社の主張は統一されておくべきだけれど、
毎年くらいのペースでかわりゆくロシアと中国の間の法律に対し彼らの認識が追い付いていない、
そんな印象でした。
最後に残ったのは、返金されて良かったのは良かったのですが、
なんだか脱力感。
争ったのは良いが、相手もそんなに悪くない、ということ。
ただ、国際関係事情が全ての会社が把握できないほど複雑に変化していって
中国国内の空港別でもそれぞれルールがあることが今回の不幸を生んだという結論に達しました。
mytripと楽天カードの間でどういった交渉があったのかは分かりませんが、
こういった出来事で何か参考になられる方がいれば幸いです。