ソ連

ロシアで年金支給年齢の引き上げ?!ロシアの年金制度について調べてみた!

年金の件でプーチンの支持率が急落しているというニュースを目にすることが多くなってきたので、

ロシアの年金のこと、日本の年金制度とどう違うのか、またまた個人的な話(最後の方)等、記事にしてみました。

参考になれば幸いです。間違っていたら、ご指摘いただけると助かります。

 

年金支給年齢引き上げでプーチンの支持率急落!背景に少子高齢化か?

 

ワールドカップ中に年金支給年齢を引き上げる法案を提出したことで支持率が急落しているプーチン政権。

ロシアも経済的に発展していく中で、ロシア国民の平均寿命も延び、計画している年金制度じゃ立ち行かなくなるのでしょうか。

以下、参考に適当に国をピックアップして出生率のグラフを出したものです。

ロシアもソ連が崩壊してしばらくは出生率が下がり、そこから少子化対策により少しずつ回復していった模様。

作成:https://www.google.com/publicdata/

 

2017年以降は再びロシアで出生率が低下する予感・・・

 

図は2016年までですが、ロシアの出生率は2017年には2016年に比べて約11%も減少しました。

原因はロシアの少子化対策にМатеринский капитал(母親基金)という補助金制度があったのですが、

それが2016年末に終了したからだと推測します。第二子以上が誕生した際に約90万円ほど補助金が出ていた模様。

90万円は月の平均給料が約6万円ほどのロシア人にとって、年収以上の額ですから少子化対策にそれなりに貢献していたのではないでしょうか。

 

年金の支給開始年齢は何歳まで引き上げられる?

 

子どもの数が減ったのに寿命が延びると当然年金問題に直結してきます。

 

日本の場合

日本も公的年金の支給開始年齢が60歳から65歳まで引き上げられました。

今後、70歳まで段階的に引き延ばされるのでは?といわれています。。困る・・・。

 

ロシアの場合

男性は60歳から65歳、女性は55歳から63歳へと段階的に引き上げる模様。来年からの運用を目指しているらしい。

随分と急ですね。。「もうすぐ年金の支給開始年齢!」と思っている人たちには大打撃ですよね。そりゃ怒る。

 

ロシアの老齢年金の受給資格(2018年現在)

 

・年齢

女性の場合は55歳*から男性の場合は60歳*から年金の受給資格が与えられる。

※2019年以降に上がる可能性有り。

 

・ステージ

必要な年金保険の加入年数*。現在は最低9年間となっています。毎年1年ずつ足されます。

※会社が従業員の給料の22%の額をロシア連邦年金基金へ年金を収めることになっています。

 

・点数

個人年金係数。現在の必要な最小点数は13,8点。2025年までに30点に引き上げられる。

 

 

貰える年金の額は・・・

点数×現在の物価を考慮した額(年度ごとに変動)+固定の額(年度ごとに変動)

 

 

2014年までの積立金分は銀行に移せて運用できるらしい

 

ロシア連邦年金基金は、2014年まで22%のうちの16%を年金保険、6%を積立金としていましたが、2014年から22%のうち全てを年金保険としました。

2014年までは積立金は凍結されていたものの、2014年以前に積立られた6%分は銀行に運用を任せられるようになっているらしいです。

しかし、情報によるとまだ凍結されているらしく、どうやら2020年までは凍結されたままになるんだとか。。

 

 

新システムで支払った年金はまだ誰も老齢年金をもらってないロシア

 

ソ連時代は働いた年数によって違いはあるものの、単一システムで平等に分配される形式になっていたのが、1999年から2002年にかけて現在のシステムになりました。

現在、年金を受給している人たちはソ連時代に働いていた人たちで、新システムで年金を収めている人たちはまだ受給資格のある年齢に至っていません。

これは結構怖いことで、「本当に受給できるの?」という不安はロシア国民の中であるらしく、「将来の為に不動産を購入して不動産収入や売却によって生計を立てた方がいいんじゃない?」という人たちも結構いるわけです。。

 

働いてないと年金を収められない?

 

年金は勤務先によって納められる為(年金の受給資格の項目参照)、働いていない人は年金を収められないのか?となりますが…

方法はあるそうです。

個人起業家(略称ИП)として宣言し、年に2回年金保険を納めればよいとのことでした。

 

日本は「年金ネット」でロシアでは「госуслуги」で年金の管理がオンラインで可能

 

便利な世の中になりました。日本では「年金ネット」という日本年金機構が運営するウェブサイトにログインすることで、自分の年金の支払った記録や貰えるだろう年金の試算額など簡単に知ることが出来ます。

※このサービスを利用するには事前に申し込みが必要です。

年金ネット (リンク)

引用:https://www.nenkin.go.jp/n_net/

 

ロシアでもこういったサイトがあるらしいです。

ГОСУСЛУГИ (リンク)

下図の赤丸のところをクリック。

引用:https://www.gosuslugi.ru/category/pensions

 

当記事の参考サイト:http://www.pfrf.ru/

 

私の個人的な話

 

日本の年金に加入している私たち

 

私はロシアでРВПの取得が出来なかったし、(関連過去記事:帰省時にРВП再申請するか否か Будем ли мы снова подавать заявление на РВП?

現地で働いてもいなかったので、私自身はロシアの年金制度とは関係はないです。

夫はというと仕事を辞めて日本に来たので、今後ロシアで生活しない限りは受給資格はないです。

 

現在は日本で生活している私たちは、日本の年金に加入しています。節税効果も考えて少し前に個人型確定拠出年金にも加入しました。

日本に住む(住民票がある)外国人も日本の年金に加入義務、10年も日本に居ない場合は?

 

外国人も日本に住民票があれば、国民年金に加入する義務がありますので、働いていなくて支払いの義務が生じます。

もちろん支払いが難しかったり、「10年も日本にいるのか分からない(年金がもらえる最低の加入年数)」っていう時は役所に行って免除申請も可能です*。

※免除申請しても、免除率等は役所が世帯の収入などによって決めているので、必ずしも軽減されるわけではないです。

もし日本を出るよっていう時は、「脱退一時金請求」というのが出来ます。詳しくはリンクをご覧ください。

 

 

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