日本人へのロシアビザ規制緩和は2016年12月のプーチン大統領訪日での同意による
私がロシアと日本を行き来していた時は夫からの招聘のビザ(プライベートビザ)でロシアには最大で3ヶ月の滞在で一旦国外に出ないといけませんでした。
しかし、日露関係が少しずつ発展していく中で2017年には日本人のプライベートビザは最大で1年のビザが取得可能となりました。
マルチ観光ビザは最大半年、マルチビジネスビザは最大5年*。
※追記:ビザ関係のアクセスの方が多い&コメント頂いたので追記します('ω')ノСпасибо!
●1年~5年マルチビジネスビザは連続滞在日数最大90日(入国した日から180日間で滞在日数は最大90日、次の180日間も同様)
●6カ月マルチ観光ビザは連続滞在日数最大30日(連続滞在日数は30日まで、滞在可能日数90日間以内)
●1年のマルチプライベートビザについては記載なしで不明。。(ロシア外務省にも言及なし。見落としがあるかもしれません((+_+;))何卒ご指摘くださいませ。)
今回は1年のプライベートビザ取得の申請をしたので、これについて書いていきます。
ソース元はМИД(ロシア外務省)
Договоренность в форме обмена нотами между Российской Федерацией и Японией
Договоренность в форме обмена нотами
между Российской Федерацией
и Японией о выдаче на основе взаимности
многократных шестимесячных туристических виз, многократных годовых частных виз,
а также многократных пятилетних деловых
и гуманитарных виз для граждан Японии№ 3622/КД
引用元:Договоренность в форме обмена нотами между Российской Федерацией и Японией
相互主義に基づく日本人への6ヶ月マルチ観光ビザ、1年マルチプライベートビザ、5年マルチビジネスビザ、5年マルチ人道ビザ交付の(外交文書交換による)日露同意
3622番 ロシア外務省 領事部(КДはконсульский департаментの略)
(訳 by 私、ミスあればご指摘下さい)
上記の相互主義というのは、簡単に言うとお互いにwin-winである、ということです。
外交や通商などにおいて、相手国の自国に対する待遇と同様の待遇を相手国に対して付与しようとする考え方。互恵主義、レシプロシティーとも。
引用;Wikipedia
同様の待遇、ということで見ると長門合意(2016年12月)の後、日本の外務省もロシア人向けのビザ緩和措置を発表しています。
ロシア国民に対するビザ発給要件の緩和
平成28年12月16日1 今般のプーチン・ロシア連邦大統領の訪日を機会にロシア国民(一般旅券所持者)に対する短期滞在ビザの発給要件緩和措置を決定し,平成29年1月1日以降の申請分から運用を開始します。
2 運用を開始する具体的な措置の内容は以下のとおりです。
(1)従来発給している商用の方や文化人・知識人に対する短期滞在数次ビザの発給対象者の範囲を拡大することに加え,最長の有効期間を現行の3年から5年に延長します。
(2)これまで一次ビザのみであった観光等を目的とする短期滞在ビザについて,新たに数次ビザ(有効期間:3年,滞在期間:最長30日)を導入します。
(3)自己支弁による渡航の場合,短期滞在ビザの身元保証書等の提出書類を省略します。
3 今回の緩和措置によって,商用や観光等の目的で訪日するロシア人の利便性向上や訪日リピーターの増加,ひいては日露間の人的交流の一層の活発化に資することが期待されます。
(注)具体的な申請書類を含む詳細については,追って外務省ホームページ上で公表します。
引用:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004069.html
実際はロシアの1年のビザは所得しにくい、理由はロシアらしい・・・
実際に私は「1年マルチプライベートビザ」、つまり招待状が必要な「招聘ビザ」なのですが、こちらの取得に挑戦しました。
招待状はロシア人に取得してもらわないといけないので、夫が申込みました。
申込方法はМВДのサイト経由で申込みます。
以前は夫がУФМСに行って、並んで様々な書類を提出したりと煩雑でしたが、УФМСを改善するべく一旦のМВД(ロシア内務省)を通すようです(?)。クレムリンに意見を言い続けるのは大切ですね。
が!ネット上で専用の形式に必要項目を書いて送信するのですが、備考欄がない・・・(;-_-)嫌な予感
案の定、私の1年の招聘ビザは「発行出来ない」となってしまいました。
理由は・・・
ロシアМВДの職員は合意の事を知らないから・・・(;´Д`)
日本ではどの国に対しての規制緩和が行われても全国の入国管理局の職員はその事実をもちろん知っているわけです。
でもロシアは・・・こちらから備考欄にでも「ビザの規制緩和が2017年から行われてます」等知らせないと、職員は知らないままです。
どうやら彼らはずっと2013年の法律に基づいて働いてる模様 (´ー`) データが更新されてないっぽいです。。
さすが、ロシアです。。
クレムリンに手紙を書く
クレムリンに手紙を書いて、このあり得ない事態を改善してもらうようにお知らせしました。。
http://letters.kremlin.ru/letters/send
ちなみに、クレムリンに手紙を書くことは効果があるのか、どうか・・・というと
クレムリンから返事がありました。
クレムリンからМВДに知らせ、МВДが現在、調査中とのことでした。
調査中というのは私の1年のビザ申請を再査定してくれているのかどうかまでは不明です。
МВДの返事待ちです。
1年のビザが取れる可能性があるので申込みましたが(1年の間に日露の行き来ができるし)、取れないなら3ヶ月のビザでやり繰りすることにします。
以前私のРВПの件でもクレムリンに手紙を書いたことがあったのですが
申請したУФМСから直接返事がありました。
「また来てください」の旨の返事で謝罪等も特になしでしたが、クレムリンに声は届いたのでよかったです。
先ほども書きましたが、УФМСのダメダメっぷりにクレムリンもついに重い腰をあげた背景に、移民やその周りのロシア人たちがクレムリンに声を上げ続けたからだと
勝手に思っています('ω') 諦めたらダメですね。
МВДとなって色々と煩雑な手続きが減って、さらに職員の質まで上がるといいのですが・・・(´ー`;)期待すると落とされるのでね。。w
当記事の続きはこちら
初めまして。
一年のプライベートビザですが、以前日本の一番有名なロシアビザの会社に以前問い合わせました。
一年のマルチビザですが、結局最大滞在日数は半年に90日までだと聞きました。一年のビザを取得しても一度ロシアを出国する必要があるとのことでした、、そして半年に90日までの期間を過ぎたら、また入国できるそうです。
一番有名なビザの会社なので信じて申請すらしていませんでしたが、詳細が分かりませんね(>_<)
りりか様
コメントありがとうございます(^^♪
1年のプライベートビザはまずロシア人がロシアで招待状を作って日本に送らないと作れないことになっていますが、私の夫が招待状を申請したロシアのМВДでは1年の招待状をまだ発行したことがない、とのことでした。
りりか様の招へい人の方もМВДに1年の招待状の申請をされたのでしょうか?
ロシアでもこういった状態なので、日本人に1年のプライベートビザを発行したことのある在日ロシア領事館はあるのか謎です。
また、記事内に貼ったロシア外務省のリンク(http://www.kdmid.ru/docs.aspx?lst=country_wiki&it=/08.12.2016-Russia-Japan-agreement.aspx)全文にはマルチビジネスビザは最大で90日の滞在でマルチ観光ビザは最大30日の滞在の
文言がありましたが、プライベートビザについての記述は見当たりませんでした。(見過ごしてたらスイマセン。。)
1年のプライベートビザについてはロシアのМВДも分かってない状況なので、日本のロシアビザ申請代行の会社はもっと分からないはずだと思います。。連続して1年滞在できるビザだといいですよね。
観光の半年のビザも最大滞在日数は30日?だとその時言われました(>_<)
りりか様
1年のプライベートビザも、おっしゃる通り「最大滞在日数は半年に90日」でした。
期待していたのに残念でした。。情報提供頂き、ありがとうございました m(_ _)m
以下の記事に詳細を書きましたのでよろしければご覧ください。
(https://russianchannel.xyz/2018/05/27/tricky_getting_russian_new_visa2/)