ロシア

「葬儀」について考える【国際結婚の問題点】

先日、夫と共に葬儀に出席することとなりました。

もちろんとても悲しいのですが、個人的な感情のことを今ここで書くのは控えたいと思います。

私たちに故人が考えさせてくれたことの1つとして

「考えたくないけど考えなければならないこと」です。

国際結婚の直面する問題として、もしものことがあれば自分のお葬式や夫のお葬式はどうしたら良いのか、ということです。

こういった「死」について話し合うのはタブー視されていて夫と話し合うのは困難で、夫にそれとなく聞いたら

「やめてね。考えたこともないから分らない」と言われてしまいました。

でも、私は「死」について考えることは「生」を考えることであるとも思っています。

まぁ私たちの意見はいいとして。。

まず、これから日本かロシアかどちらで長く暮らすなどまだ決められない状況にいるのですが

今は日本に住んでいるので、何かあれば日本で対応しなければいけません。

今日はタブーである葬儀について書いていきます。

不快な方は申し訳ありませんが、これで読み進めるのを止めて頂くことをおすすめします。

夫の場合はロシア正教なので、日本でもしものことがあればできればロシア正教にお世話になりたいと考えています。

東京では「正教会ニコライ堂」(正式にはロシア正教とは違うらしいです)で葬儀が行われているそうで、

近くにロシア正教の教会が無いか調べたところ、ありました。(日本正教会

【ロシア正教の葬儀】

・亡くなった翌日に葬儀が行われる場合が多い。

・服装は黒やダークカラーベースだが、身内以外は割とラフな格好が多いらしい。

●当日

・葬儀当日、家の中などで棺の中に故人が納められ、その横に家族が立ち親戚や友人からの弔問を受ける。

・弔問客は偶数数の花を棺おけに捧げる。(奇数は絶対にダメ)

・1時間程度弔問を受けた後、埋葬場所へバスへ移動。この時、楽団による演奏がある?

●埋葬場所にて

・棺を墓穴に入れ、式を仕切る人や主賓客がお別れのあいさつをした後、弔問客全員が土をかけ、業者さんが埋める。

・残った土を山の形に整え、墓標が立つまでの間の杭を打って花を飾る。

●埋葬後

・自宅かレストランで行う「故人を偲ぶ会」へ。故人を偲ぶための言葉を述べる。この席には故人の席も用意される。

・お皿の上にウオッカをなみなみに注いだウオッカグラスを置き、その上に黒パンを一切れ乗せさらにその上に塩を盛る。

・パン乗せウオッカは40日間自宅に置かれます。自宅の大きな鏡には布を掛ける。

●40日目の法要(パミンキ(поминки))

・40日目は故人の魂が現世を離れる日。この日にはまた近しい人々が集まり、法要をする。

・鏡の覆いをはずし、ウオッカグラスを片付け、自宅の窓を全部開け放して魂を解放します。

・この頃までにはお墓の土山がほとんど平らになり、墓標がたてられるようになっている。

・墓標は最近とても値上がりしすぐに建てられるとは限らず、墓標には故人の写真をガラスに描いたものを嵌め込んだり、石に彫刻したりする。

●その後

・毎年命日にはお墓へお参りしてお花を捧げウオッカとブリヌイで法要。

●その他

・葬式費用のたしにと渡したお金は一銭も戻ってきません。日本のようにあとからお礼の手紙などは来ない。

・香典などは普通は渡さなくて良く、花で良いらしい。(夫談。夫はあまりお葬式に出たことが無いらしいので、あまりマナーを分かっていないため、本当かわかりません。)

 

ロシアの大都市での葬式費用は日本円(2017年2月現在)で高く見積もっても15万円程度。

(引用元、参考にさせて頂いたサイト:ロシアネットビジネス研究会さん、サハリン三面記事さん)

 

日本でキリスト教式の葬儀費用は、簡素で40人までという葬儀(前夜式告別式葬儀合計)で45万円程度。

日本での普通のお葬式は200万近くかかるのに比べて割安ですが。。

もしもロシアから家族を呼ぶとしたら、どうなるのでしょうか。

 

●「Bereavement Fare」 遺族特別料金

家族の葬儀に出席するために航空機を利用する場合、正規料金より50~75%ほど割引になります。これは、配偶者、親、子供、兄弟、孫、祖父母が亡くなった場合などに適用されるものですが、現在は格安航空会社が出てくるに当たって廃止された会社が多いそうです。

 

Bereavement Fare ←こちらのサイト(英語です)で

Airlines Which DO NOT Offer Bereavement/Compassionate Airfares

遺族特別料金を提供していない航空会社リストの中に・・・

 

・Japan Airlines

・Korean Air(安いので良く使う)

 

がありました。

 

その他 遺族特別料金が無い会社

 

・ANA(調べたところ、日本国内でしか提供しておらず。)

 

△アエロフロート(項目が見つけられなかった為、無いと思われます。要確認です。)

 

ということで、ロシア↔日本間で遺族特別料金は受けられなさそうです。。

 

●ロシア人が日本で死亡した場合はどうなるのか

 

(引用:在日ロシア連邦大使館

日本国内でロシア国籍の方が死亡した場合は、まず初めに在日ロシア連邦大使館領事部に死亡の届け出をしなければなりません。

死亡証明書の取得には、死亡者の知人または親族者が直接領事部に出向いて、下記の書類を提出しなければなりません。

 

・病院または屍体安置所発行の死亡/死体検案書。

・ロシア語で記載された所定の書式の申請書。

・死亡者の外国旅券(無効手続きののち、申請者に返却されます)。

 

すべての手続が完了した後に、戸籍登録機関(ザックス)の発行する死亡証明書が申請者に交付されます。

遺体の輸送、火葬、葬儀に関わる費用はすべて、通常、日本での身元引受機関、または身元保証人の負担となります。

死体をロシアに運ぶ場合は、国境通過の際、ロシアの税関当局に、 領事部発行の骨壷(棺)に異物なき旨の証明書 を提示する必要があります。

この書類の発行には、火葬現場での立ち会い、棺の閉蓋、封蝋による骨壷の封印など、領事部職員と事前の取決めが必要になります。

 

もちろん、日本の役所でも提出しなければいけません。

(死亡者が住民登録している市区町村長に対し死亡診断書とともに死亡届を行なければなりません。)

 

届出期間:死亡の事実を知った日を含めて7日以内です。

届出地:死亡者の死亡地、届出人の所在地のいずれかの市区町村役場

届出人:親族、同居者、家主、地主、家屋もしくは土地管理人、公設所の長、成年後見人等

届け出に必要なもの:死亡診断書(病院でもらえます)(成年後見人等が届出人となる場合:その資格を証明する登記事項証明書又は裁判所の謄本)

 

これは日本で葬儀を行う場合です。

ロシア正教での葬儀がキリスト教葬儀と同じような費用としても、親族を呼んで日本式の葬儀費用の200万円くらいになりそうです。

(既述ですが、参考:日本でキリスト教式の葬儀費用は、簡素で40人までという葬儀(前夜式告別式葬儀合計)で45万円程度。)

 

●日本人がロシアで死亡した場合はどうなるのか

 

もし私がロシアで暮らしていて何かあったらどうなるのでしょうか。。

今日はタブーの葬儀について語らせて頂いてますので、続けたいと思います。

 

在ロシア日本大使館のサイトでは出生届や婚姻・離婚届に関しては記述はありましたが、死亡届に関しては記述がありませんでした。

しかしながら、大使館の助けがどうしても必要となってきますので、配偶者に亡くなったらすぐに日本大使館へ連絡するように伝えなければいけません。

また、日本にいる家族へすぐに連絡が取れるように、リストアップして渡しておく必要があります。

 

遺族の意思の確認などが必要になるらしく、それはロシアの遺族か日本の遺族はよく分かりませんが、

日本にいるご家族がロシアに駆けつけられるようにしなければなりません。

 

日本では火葬が一般的ですが、ロシアでは土葬が主流です。

故人をご遺体のままで海外へ移送する場合にはエンバーミング(遺体衛生保全のための消毒・防腐処理)を施したうえでの移送が必要になってくる場合もありますが、

国によっては、エンバーミングなどの遺体保存が出来ない国やご遺体での移送が認められない場合もあります。

 

また、遺体を日本へ送る費用として1000万円程度かかると言われています。

(しかしながら、以下のサイトで「120万円~」とあるのでもっと安くできる可能性があります。)

 

ご遺体の海外への搬送、輸送 葬儀のひまわり(こちらのサイトでは、「ロシア」の文字があります。)

ロシアから日本への空輸のお手伝いをしてくれるそうです。

日本からロシアへも同様。

 

ロシア人の配偶者が日本語を分かればいいのですが、日本の家族へ伝えておくとよいと思います。

 

引用:http://www.funeral.co.jp/catalog/options/syaryou/kaigaikuuyu.html

 

亡くなった現地で火葬をする場合には、その国の在外公館に対して死亡の届出を行い、埋火葬許可証の発行が必要です。

 

亡くなった現地に故人の国籍があれば、現地での手続きが可能ですが、

そうでないときには、在外公館を通じて故人の本籍地へ書類を送付しなくてはなりません。

約2週間から1ヶ月ほどの期間を要すると言われています。

埋火葬許可書が発行されなければ、遺族はご遺体の処置を行なえないのでその期間を考えると、ご遺体を移送するケースが多いようです。

 

基本的に、在外公館の職員が手伝ってくれるのですが、航空便や空輸の手配は遺族でしなければなりません。

 

これは…もう大変に家族に迷惑をかけてしまいますね。。

国際結婚って周りを巻き込んで色々と大変になることを自覚しなければならないな、と改めて思いました。

家族を思って、自分自身でできることは調べて、それを家族へ伝えておくことの大切さを感じました。

 

さて、もし埋火葬許可書が発行されれば、ロシアで火葬か埋葬かになりますね。

ロシアで数少ない火葬場はこちらで一覧になって見れます。

 

Крематории(ロシアの火葬場一覧)

 

以下のように、地域別に火葬場リストアップされてます。

引用:http://www.rosritual.ru/spravochnik/krematoriy/

 

ロシアで仏教のお葬式は可能かと調べたところ、以下の記事を発見しました。

 

モスクワに最初の仏教寺院開く

 

しかし、明らかに見た目が日本のお寺ではない。。タイっぽい。

 

引用:https://www.voanews.com/a/buddhism-rebounds-in-russia–125351603/142104.html

 

私は特に宗教にはこだわりはありませんが、ロシア正教に改宗するといったことも考えてないので

死ぬ時はどちらでも構わないと思いつつも、仏教の方が成仏できそうだなぁ、と密かに思っているわけです。

 

しかし、費用の面でロシアで亡くなった場合はロシアで埋葬の可能性は高いのかなと思うのですが・・・

その場合、日本の埋火葬許可書が届くまでに遺体が悪くなって衛生上良くありません。。

高齢になってロシアで死ぬ覚悟が出来たら、

国籍を変えておいてもいいかもしれませんね。。

 

知人で国際結婚した方がもうお歳になって外国で入院されているが「日本で死にたい」と泣いた、という話を聞いて

外国で長年暮らしていても故郷を思う気持ちはお歳になって一層強くなるのかもしれませんが。。

 

自分がどうしたいか考えて、いざという時にご家族に何個か方法を提案しておく、

もしくは何か書いて渡しておいたり、メールでも送っておいた方がいいかもしれません。

(あとで見つけやすいのはメールだと思います。メールボックスに残っていれば。)

また、私と夫はいくつか保険に入っているのですが、夫には保険の説明はしていても

実際にもし私に何かあれば彼が色々と手続きできるか不安なので、

日本の家族にも色々と説明をしておく必要があると思いながらそのままです。。

(日本在住の時のみ日本の保険は有効です。

各保険会社に問い合わせは必要ですが、日本在住であれば海外で亡くなっても死亡保険は出るはずです。)

 

こういった「死」について考えた機会に夫や日本の家族に説明をしておこうと思います。