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「緑」なのに「青」と言う日本人が理解できないロシア人
ロシア人夫からよく日本語について質問されるのですが、すぐにその質問に対して答えられません。
というか、日本人として考えてもみなかったことを質問されて、逆に「そういえば、そうだね」と考えさせられることが多い私です。
夫と一緒に私自身も日本語を勉強しています(たまにw)。
「緑」なのに「青」と言う理由
「緑」なのに「青」って言う理由について、あまり深く考えたことがなかったのですが、
夫にちゃんと説明する為に調べてみました。
昔の日本語には「緑」がなかった説
緑色のものを青で表現する理由は、古代の日本語に色を表す言葉が4つしかなかったことと関係しています。
奈良時代や平安時代、日本には色を表す形容詞が、「白し」、「赤し」、「青し」、「黒し」の4つしかなく、その4つの言葉で全ての色を表現しなければなりませんでした。
このため、この4つの形容詞は、現在の「白」、「赤」、「青」、「黒」よりも表現する色の範囲が広く、奈良時代や平安時代の「青」は、現在の緑色から紫色、灰色までを表す言葉になっていました。
引用:http://rikutu.com/riyuu/012/green-blue.html
若さを表す「青」説
青春、青臭い、青二才、青年、青少年、など「若さ」や「未熟さ」に関係する言葉の「青」の由来は
◎古代中国の五行思想で、「春」には「青」が当てられて、さらに「青春」という季節を表す言葉がありました。
これが転じて、日本では特に「青春」は「人生において若く未熟ではあるものの、元気で力に溢れた時代」を指すようになった。
その流れで「若さ」や「未熟さ」に関係する言葉が出来た!ということです。
引用:http://mijikanazatugaku.seesaa.net/article/438153381.html
その他の「青」説
さらに、「青ざめる」という言葉の「青」は、
顔から血が引いて青白くなる現象からきています。さらのさらに「青写真」の場合の「青」は、
青色の薬液を塗った感光紙に、原図をのせて焼き付ける複写技術。からきているそうです。引用:http://mijikanazatugaku.seesaa.net/article/438153381.html
信号機も、緑のものを「青信号」と言いますが、これは法律により「青信号」と呼ぶことが決まっています。なお、戦前の法律では「緑信号」と表記されており、これが戦後の法律で「青信号」という表記に変わったのは、多くの人が緑色の信号を普通に「青信号」と呼んでいたからです。
実際の信号機の色も、昭和50年頃までは今の信号機の緑色よりも、もっと緑色をしたものが多くなっていましたが、「青信号」という名前に近づけるためや、色覚に障害を持つ人などへの配慮から、昭和50年頃からは現在よく見かけるような青緑に近い緑色の信号機が多くなっています。
引用:http://rikutu.com/riyuu/012/green-blue.html
日本人には色盲の人が多いのか?
夫に冗談で答えたのですが、実際に日本人には割合的に多いのか気になって調べました。
先天性色覚異常を持つ人は、日本においては男性で約5%、女性で約0.2%の割合であるが、フランスや北欧では男性で約10%、女性で約0.5%であり、アフリカ系の人では2~4%程度である。
男性に多く、そして日本人男性より白人男性の方が割合的には高いようです。
関連ロシア語
青色 синий цвет
緑色 зелёный цвет
水色(空色) голубой цвет
信号機 светофор
青りんご зелёное яблоко
青虫 зелёная гусеница
隣の芝生は青い В чужом дворе трава всегда зеленее.
別の意味のロシアのことわざ: Раньше трава была зеленее, и деревья выше.
(直訳:「前の芝生はもっと青かったし、木々はもっと高かった」転じて「昔の方がよかった」という意味。)
色盲の人 дальтоник