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プーチン大統領の演説
ロシアの一般家庭の大晦日と元旦は、運命の皮肉(amazon)(youtube)を大晦日に見て、元旦にプーチン大統領の演説を聞くというのが恒例です。
2020年のプーチン大統領の演説はどんな感じだったのでしょうか?
画像引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200101/k10012233301000.html
プーチン大統領「私たちは矛盾に満ちた激動の時代を生きている。私たちが結束することが最も高い目標を達成するための基盤となる。」
引用:NHKニュース
ロシアでは、ことし5月に戦勝から75年の節目を迎え、プーチン大統領としては、この機会を通して国民の愛国心に訴えて結束を促し、政権の求心力を高めたいねらいとみられます。
引用:NHKニュース
全文を翻訳された方がいらっしゃり、リンクを貼らせて頂きました。
原文と合わせて楽しめます。 🙂
2020年のロシアはどう変わる?
2018年に発表した年金受給年齢の引上げと2019年に汚職が次々と発覚して大問題に。
2015年に88%あった支持率は2019年には62%になりました。*
※NHKニュースより
以下のロシアの変化はこちらКакие изменения ждут россиян после Нового года(ВЕСТИ)の記事を参考に書いております。
最低賃金の引上げ
成長を続けるロシアでは物価が上昇していっています。
2020年1月より、ロシアの最低賃金は7.5%上昇します。
11,280ルーブル→12,130ルーブル(19,800円※2020年1月のレート)です。
最低賃金を設定できる権利をもつ地域は、最低賃金がこの設定より上回る地域もあるかもしれません。
日本だと最低賃金は時給で表示されますが、どうやらこれは月給らしいのです。
アルバイトやパートタイム労働者はこの最低賃金は関係ないらしいです。
出産、児童手当について
出産や児童手当に関して雇用主から支払われますが、事実上は州からです。会社や地域によって異なるようなのでご確認ください。
また、外国籍でもらえる手当やもらえない手当もあるそうです。
・児童手当が貰える世帯が増えるそうです。
一人の平均給与がロシア全体の最低生活費の2倍以下の家庭が対象です。
計算すると、10,329ルーブル×2倍=20,658ルーブル以下
日本円で一人当たり約34,000円以下の家庭だそうです。
・妊娠、出産に関しての手当も増額します。
2019年の最大給付額は301,095ルーブル(約50万円)でしたが、2020年は最大給付額が322,000ルーブル(約53万円)まで増額するようです。
年金の増額
ロシアの年金生活者の年金が物価の上昇が考慮されて2020年1月から平均で1000ルーブル支給額が増えるそうです。
それで平均年金受給額は月16,400ルーブル(約27000円)になるそうです。
アルコール飲料の値上げ
2020年1月からロシアではアルコール飲料にかかる税金が上がります。
ワインは1リットル当たり31ルーブルに。
シャンパンは1リットル当たり40ルーブルに。
ウォッカやコニャックの値段も上がるそうです。
輸入関税について
海外のオンラインストアから商品を購入して輸入した時にかかる関税が30%から15%に引き下げられます。
が!!
今まで500ユーロから関税がかかっていたのが、200ユーロからかかってくるようになります。
500ユーロ(約60,000円)→200ユーロ(約24,000円)
200ユーロ、これはオーディオ機器やスマホ、タブレットを海外から購入すれば簡単に越えてくる金額ですよね。。
ロシアでは年々この輸入関税がかかる値段を引き下げているので、国内で不満が上がっています。
国内消費を高める狙いのようです。
車両に関して
車両のリサイクルに関してのルールの変化でロシアでは車の価格が上昇するといわれています。
専門家の予想では、
・・・と言われています。
雇用記録簿が紙からデジタルへ
雇用記録簿が紙のものからデジタルへ移行していきます。
従業員は紙のものを保持し続けるか選択します。
ロシア連邦の年金基金はロシア国民の就業についてのデータを100%デジタル化しているそうです。
悪質な金融業の取り締まり
去年書いた件に関して、悪質な金融業から人々を守るために法律ができていっているようです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

駅のトイレの無料化
すでに無料化されている場所もあります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

あとがき
そして2020年のロシアのインフレ率も2019年と同様に4%あたりで推移しそうなようで、ロシア国内の物価の上昇は続くと思われます。
そう考えると、ロシア在住の場合はインフレ率を考慮してロシアの銀行の定期預金にある程度入れておいた方がいいのかもしれませんよね。